水原(スウォン)はソウルの南にある街で、地下鉄1号線でそのまま行けます。目的地はひとつ、世界遺産の**水原華城(スウォンファソン)**です。
城郭を歩くだけなら料金はかかりません。お金がいるのは、華城行宮の中に入るときだけです。
要点
- 場所
- 京畿道 水原市
- 見どころ
- 水原華城(ユネスコ世界遺産)
- ソウルから
- 地下鉄1号線で水原駅へ
- 所要
- 半日から一日
- 城郭の料金
- 無料
- 華城行宮
- 大人2,000ウォン
- 宿泊
- 不要。日帰り向き
- 名物
- 水原カルビ
ソウルから日帰りできるか
日帰りで十分です。泊まる必要はありません。
理由は三つあります。地下鉄が直通で乗り換えが要らないこと、見どころが歩ける範囲にまとまっていること、そして夕方にカルビを食べてからソウルに戻っても遅くならないことです。
逆に、韓国滞在が2泊3日などと短く、まだソウルの中心も見ていないのであれば、無理に入れる場所ではありません。
水原華城とは
1794年に着工し、1796年に完成した城郭です。朝鮮王朝の正祖(チョンジョ)が、父の墓を移すのに合わせて新しい都市をつくるために築きました。
城壁の全長はおよそ5.7kmで、1997年にユネスコ世界遺産に登録されています。
「城」と聞いて天守閣のような建物を想像すると、着いてから戸惑います。ここにあるのは街をぐるりと囲む城壁と、門、楼閣、指揮所、水門の集まりです。日本の城というより、城壁で囲まれた町そのものだと考えてください。
名前が紛らわしいところ
**水原華城(수원화성)**は、水原市にある世界遺産の城郭です。
**華城市(화성시)**は、それとは別の京畿道の市です。地図アプリで「華城」とだけ入れると別の場所に案内されることがあります。
検索するときは수원화성と入れてください。
ソウルから水原への行き方
到着するのは基本的に**水原駅(수원역)**です。
| 手段 | 実際の使い勝手 |
|---|---|
| 地下鉄1号線 | 交通カードでそのまま乗れて予約不要。ソウル駅から1時間前後で、種別により前後します |
| コレールの一般列車(ムグンファ号、ITX-セマウル) | 座席指定で移動したいとき。コレールで予約します |
迷ったら1号線で問題ありません。 予約もいらず、途中で乗り換える必要もありません。
KTXも水原駅に停まりますが本数が限られるので、これを前提に予定を組まないほうが安全です。時刻はコレールのアプリか地図アプリで当日の便を確認してください。
水原駅から城郭まではもう一歩あります
ここが一番間違えやすいところです。水原駅は城郭の隣ではありません。
駅を出たら市内バスかタクシーでもう一区間移動します。バスは水原駅のバス乗り場から出ていて、華城行宮または八達門で降りると、そこから徒歩5分ほどです。
バスの番号は乗り場と時間帯で変わるので、この記事では列挙しません。地図アプリで화성행궁か팔달문を目的地に入れて、その場の案内に従うのが確実です。
城郭は無料、行宮だけ有料
料金の考え方はとても単純です。
| 対象 | 料金 | 時間 |
|---|---|---|
| 水原華城の城郭 | 無料 | 常時。夜も歩けます |
| 華城行宮 | 大人2,000ウォン | 9時から18時、入場は17時まで |
華城行宮は年中無休です。毎月最終水曜の「文化のある日」や、65歳以上の方は無料になります。
金額と時間は変わることがあるので、行く前に水原文化財団の公式サイトで確認してください。
韓服を着ていれば行宮も無料
ソウルの古宮と同じ扱いで、韓服を着ていれば華城行宮の入場が無料になります。
ソウルで韓服を借りてそのまま水原に来る人は多くありませんが、水原に着いてから借りる選択肢もあります。認められる着方の条件はソウルの古宮と同じ考え方なので、ソウルの韓服レンタルの「無料になる条件」の節が役に立ちます。
城郭は全部歩くべきか
全長5.7kmを一周することもできますが、初めてなら全部歩く必要はありません。
| 歩き方 | 向いている人 |
|---|---|
| 一周する | 歩くこと自体が目的の人、天気の良い日 |
| ハイライトだけ | ほとんどの日帰り旅行者 |
一周は階段の上り下りが多く、夏は日陰が少ないところもあります。行宮と行宮洞、そこから北東側の水門まわりを押さえるほうが、初回は満足度が高くなります。
押さえておく門と見どころ
- 八達門(パルダルムン):南の大門。市場エリアとの境目にあり、周りは車道です。
- 華西門(ファソムン):西の門。行宮洞側から城壁に取りつくときに通りやすい位置です。
- 長安門(チャンアンムン):北の大門。門の大きさが一番わかりやすく、写真も撮りやすい場所です。
- 華虹門(ファホンムン):川をまたぐ水門。城壁の一部が橋になっている珍しい構造です。
- 方華隨柳亭(パンファスリュジョン)と龍淵(ヨンヨン):城壁の上の楼閣と、その下の池。軍事施設と庭園の設計が同居していることが一番よくわかる場所です。
順路としては、華虹門から方華隨柳亭へ上がる流れが自然です。
行宮洞と行里団キル
華城行宮のまわりの一帯が**行宮洞(ヘングンドン)で、そのカフェや小さな店の並ぶ通りが行里団キル(ヘンニダンキル)**と呼ばれています。
入口のある一本の通りではなく、低い建物が続く一帯の呼び名です。地図アプリで행궁동または행리단길と入れて歩くのが早く、店の入れ替わりが速いので当日の営業も確認してください。
この記事では特定の店を順位づけしません。
八達門まわりの市場
八達門の近くには伝統市場がいくつか隣り合っていて、境目は歩いていてもはっきりしません。地図には八達門市場、モッコル市場、池洞市場、永同市場といった名前が出てきます。
食べ歩きや店先を見て回るのに向いた一帯で、カルビの食事とは別枠で考えると組みやすくなります。近くには**トンダッコリ(통닭거리)**という鶏の唐揚げの店が集まる通りもあります。
水原カルビ
水原は**カルビ(骨つきばら肉)**で知られた街です。分厚く切った「王カルビ(왕갈비)」の呼び名で出す店が多く、これを目当てに来る旅行者もいます。
ただし「水原が韓国の焼肉を生んだ」わけではありません。正確には、水原が独自のカルビの出し方で知られるようになったということです。
注文の単位や焼き方、包み方といった焼肉店の基本は韓国の焼肉ガイドにまとめています。
半日のコース
朝早く出て、範囲を絞れば半日でも成立します。
- 水原駅からバスかタクシーで華城行宮へ
- 行宮の中を見る
- 行宮洞でコーヒーか軽い食事
- 華虹門から方華隨柳亭まで城壁を少し歩く
- ソウルへ戻る
城壁の一周と光教エリアはこの日程には入れません。
一日のコース
一日使えるなら、市場と食事まで入ります。
- 水原駅から歴史地区へ移動
- 八達門まわりの市場をのぞく
- 華城行宮
- 行宮洞で昼食かカフェ
- 華西門か長安門で城壁の一部を歩く
- 華虹門から方華隨柳亭・龍淵
- 水原カルビの夕食
- 列車でソウルへ
暑い日や雨の日は、城壁を歩く時間を削って行宮と食事を守るほうがうまくいきます。
時間が余ったら
水原駅の南東側には**光教(クァンギョ)**という新しい市街地があり、湖の公園や大型商業施設があります。
ただし歴史地区とは別のエリアで、移動に時間を取られます。半日や一日の日程に無理に足すと、どちらも中途半端になります。
泊まる必要はあるか
ありません。ソウルに宿を取ったまま日帰りするのが最も現実的です。
宿を水原に移すと、翌日またソウルに戻る移動が増えるだけになります。ソウルのどのエリアに泊まるかはソウルの宿泊エリアの選び方を見てください。
よくある失敗
- 水原駅に着けば城郭だと思う。 駅からもう一区間の移動が必要です。
- 「華城」で検索する。 別の市に案内されます。수원화성と入れてください。
- 城郭に入場料が要ると思って身構える。 城郭は無料です。有料なのは行宮の中だけです。
- 5.7kmを全部歩こうとする。 初回はハイライトで十分です。
- 行宮の入場時間を17時までだと知らずに夕方に行く。 閉まるのは18時ですが、入場は17時までです。
- 光教まで同じ日に詰め込む。 別のエリアです。
- 市場でお腹をいっぱいにしてからカルビに行く。 どちらかを軽くしてください。
よくある質問
ソウルから日帰りできますか できます。地下鉄1号線で乗り換えなしに行けて、泊まる必要はありません。
水原華城の入場料はいくらですか 城郭を歩くだけなら無料です。華城行宮に入る場合のみ大人2,000ウォンです。
行宮の開いている時間は 9時から18時で、入場は17時までです。年中無休ですが、行く前に公式サイトで確認してください。
韓服を着ていれば無料になりますか 華城行宮は韓服を着ていれば無料です。認められる着方の条件はソウルの古宮と同じ考え方です。
城壁は一周しないといけませんか 必要ありません。初回は行宮と行宮洞、華虹門から方華隨柳亭のあたりを押さえれば十分です。
どのくらい歩きますか ハイライトだけでも数キロは歩きます。階段もあるので、歩きやすい靴で行ってください。
水原駅から城郭まではどう行きますか 市内バスかタクシーです。地図アプリで화성행궁か팔달문を目的地に入れてください。
KTXで行ったほうが速いですか 水原駅に停まるKTXは本数が限られます。1号線のほうが待たずに乗れて確実です。
水原カルビはソウルの焼肉と違いますか 肉の切り方と出し方に地域の特徴があります。注文や焼き方の基本は同じです。
半日でも足りますか 足ります。ただし城壁の一周と光教は諦めて、行宮まわりに絞ってください。
出典
- Visit Korea公式観光情報
- Suwon Hwaseong / Suwon Cultural Foundation (swcf.or.kr)公式観光情報
- Suwon City Official公式行政情報
- UNESCO World Heritage Centre: Hwaseong Fortress公式行政情報
- KORAIL公式交通情報
公式の情報をもとにまとめています。料金・運行スケジュール・受付条件は変わることがあります。時間に左右される情報は、出発前に公式サイトで確認してください。
最終確認:
