韓国のタックスリファンドは、税込みで買ってから、あとで税金分を返してもらう仕組みです。空港の免税店とは別の制度です。
このページが答えるのは三つです。誰が対象か、どの受け取り方が自分に合うか、出国前に何が残るか。
要点
- 最低金額
- 1レシート1万5000ウォン以上
- 対象
- 滞在6か月以内の外国人
- 受け取り方
- 店頭の即時還付/市中の還付機/空港
- 必要なもの
- パスポート本体。スマホの写真では通らないことが多い
- 期限
- 購入から3か月以内に出国
金額や上限、窓口の営業時間は変わります。買う前に店の表示を、出国前に空港の案内を確かめてください。
免税店とタックスリファンドは違う
ここを混ぜている人がいちばん多いです。似た三つの制度を並べます。
| 制度 | 中身 | 混同しやすいもの |
|---|---|---|
| タックスリファンド(事後免税) | 普通の店で税込みで買い、あとで税金分を取り戻す | 空港の免税店 |
| 免税店(事前免税) | 買う時点で税が引かれている。パスポートや搭乗便の提示を求められる | 一般の店での税金還付 |
| 入国時の免税範囲 | 韓国に持ち込む物と現金の規則 | 韓国で買った物の還付 |
つまり、明洞の化粧品店で買った分はタックスリファンド、空港の出国エリアの店は免税店です。
対象になる人
韓国観光公社の案内では、おおむね次の条件です。
- 韓国国籍でなく、滞在が6か月以内の人。
- 在外韓国人は、海外に2年以上居住し、かつ韓国での滞在が3か月以内の場合。
- 韓国に6か月以上滞在している人、外交官、駐留米軍、韓国で就業している居住者は対象外です。
日本のパスポートで短期観光に来る場合は、まず問題なく当てはまります。
三つの受け取り方
自分の買い物がどれに当たるかは、金額と店の対応で決まります。
| 受け取り方 | 向いている場面 | その場で起きること | 出国時に残ること |
|---|---|---|---|
| 店頭の即時還付 | 対応店で、1回の支払いが100万ウォン未満 | パスポート本体を見せると、レジで税金分が引かれる。最初から安い金額を払う | 商品を持ち出す前提は変わらない。レシートの案内に従う |
| 市中の還付機・窓口 | 還付用レシートをもらい、市内で現金を受け取りたい | パスポート、レシート、商品、多くの場合クレジットカードが必要。1回600万ウォン以下 | 空港の税関確認が残ることがあります |
| 空港で完結 | 即時還付がない、金額が上限を超える、レシートに税関確認が要ると書いてある | 税関で持ち出しの確認をしてから、還付カウンターか還付機へ | 便の時刻に余裕をみる |
即時還付には二つの上限があります。1回の支払いが100万ウォン未満、そして1回の旅行の合計が500万ウォン以下です。高額な買い物や買い物を重ねた場合は、この枠を超えて空港扱いになります。
空港のカウンターが閉まっている時間帯は、レシートを所定の箱に入れて後日カード等で処理する運用もあります。空港ごとに違うので、その日の案内に従ってください。
買ったあとに持っておくもの
| 持っておくもの | 理由 |
|---|---|
| パスポート本体 | レジでも還付機でも使います。スマホの写真は断られることが多いです |
| 還付用レシート | 還付機、窓口、税関確認のすべてで必要です |
| 未開封・未使用の商品 | 税関の持ち出し確認はこの状態を前提にしています |
| 使ったカードの情報 | 市中で現金を受け取った場合、確認を飛ばすと引き落とされることがあります |
買った化粧品をホテルで開けて使ってしまうと、確認が必要な分は条件から外れます。試したい物と還付したい物は分けて買うほうが楽です。
空港の税関確認が必要なとき
韓国関税庁の案内は持ち出しの確認を中心に書かれています。還付を受けるには、その商品が実際に韓国から出ることを出国時に確認する、という考え方です。求められるのはパスポート、購入の証明、そして未開封・未使用の商品そのものです。持ち出しの期限は購入から3か月です。
市中で現金を受け取ってカードを担保に入れた場合、空港での再確認が残ります。ここを飛ばすと、受け取った金額に加えて手数料まで請求されることがあります。レシートに書いてある指示を読んでください。「店頭で引かれたら空港では何もしなくていい」と一般化しないほうが安全です。
このページが断定しないこと
次は店やレジによって違うため、ここでは書きません。
- 特定チェーンのレジで出る画面の文言
- 特定の還付機での外国発行カードの通り方
- 還付機の機種ごとの操作手順
- 事業者ごとのレシートの様式
条件と手続きの流れは韓国観光公社と関税庁の公式案内で確認しています。現場の使い勝手は別の話です。
出国前にやること
- 確認が残っているレシートと、未開封の商品をまとめる。
- 自分のターミナルを確かめ、税関の手続きがある場合はチェックイン前に時間を取る。
- その日の税関と還付カウンターの案内表示に従う。
- 入国時の現金・物品の申告とは別の話なので、混ぜない。支払い全般は韓国の支払い方法を見てください。
荷物を預けてしまうと商品を見せられません。確認が必要な物は手荷物に残すのが基本です。
よくある間違い
- 免税店とタックスリファンドを同じものだと思っている。
- 買い物の日にパスポートをホテルの金庫に置いてきた。
- 別の店のレシートを合算して最低金額に届かせようとする。ふつう通りません。
- 市中で現金を受け取り、レシートに書かれた空港の税関確認を飛ばした。
- 持ち出しの確認前に商品を開けて使った。
- どの屋台でも、どの支店でもレジで引いてもらえると思っている。
- 個人のブログに出ていたレジ画面の話を、全国共通の規則として読んでいる。
よくある質問
実際にいくら戻りますか
店頭価格には10%の付加価値税が含まれています。事業者の手数料が引かれるので、手元に戻るのは**おおむね5〜8%**で、10%満額ではありません。店の提示額で確認してください。
予約は必要ですか
不要です。対応している店、条件を満たす買い物、必要な書類がそろっていれば足ります。
韓国を出たあとでも還付されますか
カウンターが閉まっていた場合など、後日カードに振り込まれる流れもあります。できるだけ出国前に終わらせるほうが確実です。
化粧品をその場で使ってしまいました
開封・使用した分は、持ち出しの確認が必要な還付の対象から外れます。店頭で既に引かれていた場合の扱いはレシートの条件によります。
美容クリニックの施術も対象ですか
このページは小売の商品の話です。施術の税の扱いは別で、クリニックと現行の税務当局に確認が必要です。
明洞で還付を受けやすいのはなぜですか
対応店と還付機の密度が高いからです。エリアの具体的な事情は明洞ショッピングガイドにまとめています。
まとめ
Tax Free / Tax Refund の表示がある店で買い、パスポート本体を持ち、金額と店の対応に合わせて店頭・市中・空港のどれかを選ぶ。そしてレシートに税関確認が要ると書いてあれば、飛行機に乗る前に済ませる。これだけです。
店の選び方や売り場の事情はショッピングの案内に任せます。レジの画面の細かい話は、ここでは扱いません。
出典
- Visit Korea公式観光情報
- Visit Seoul, Seoul Tourism Organization (official)公式観光情報
- Korea Customs Service — Tax Refund (export confirmation / drawback)公式行政情報
- Korea Customs Service — Customs Clearance Guide for Passengers公式行政情報
公式の情報をもとにまとめています。料金・運行スケジュール・受付条件は変わることがあります。時間に左右される情報は、出発前に公式サイトで確認してください。
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